これで by を征服


by は、全部「そば」!

古英語の時代からある単語。
意味は、「そば」。平面的な「そば」、空間的な「そば」、時間的な「そば」、精神的観念的・抽象的「そば」を表す。

by の後の名詞が中心的な意義を有する。

1、平面的な「そば」は、「近くに」という意味。
near より接近した位置を表す。
I live by(near) the river.
私は川のそばに住んでいる。
near は、地理的に近いイメージだが、by は川が見えるぐらい接近したイメージ。
このイメージから by の後に地名は来ない。

She is standing by(at) the window.
彼女は窓のそばで立っている。
by は、漠然とそばにいるイメージだが、at は「点」を表す。「窓にいる。」(なにかをしている状態を暗示している。)

2、抽象的にそばを表すとき、拠りかかったイメージになる。
work by the rules 「規則のそばで働く=拠りかかって=依拠して」
Don't judge a person by his appearance.
人を外見で判断してはいけない(外観のそば=外観に依拠して=中心は外観)。

理由や手段をそばにおけばそのまま、理由・手段を表す。
She passed the examination by working hard.
彼女は試験に合格したのは、そばに努力があったから(努力したので合格した)。
The city was destroyed by the fire.
その町が破壊されたのは、そばに火災があったからだ(火災によって)。

by の後に人がくる場合は、誰もがご存知受身形が多い。

しかし、そうでない場合もある。
She has a son by her first husband.
彼女には1人の息子がいるが、その「そば」にいるのは最初の夫だ。
(=最初の夫との間に息子が1人いる。)
3、依拠するのが神なら、神のそば(依拠して)で、
I swear by God that I will speak the truth. 
神に依拠して(=神にかけて)真実を語ることを誓う。

4、時間的な「そば」を表すこともできる。
どれくらい「そば」であるかで、程度や差異を表すことになる。
I missed the train by five minutes.
5分の差(時間的に5分ほど近くだったのに)で乗り遅れた。

この差異で慣用句もできる。
one by one 1つずつ
step by step 一歩一歩
day by day 1日1日
by the minute 1分毎に
by the hours 時間ごとに(=時間決めで=時間内ごとに)
by は、あくまで「そば」だから、重ならない。
重ならないから、時間の限界も表す。
I shall have finished it by tomorrow.
明日までにはそれを終えている。
I got home by(before) 5 o'clock.
私は5時までには帰宅した。
before は、漠然と「以前」を表すが、by は、「そば」。5時の「そば」。だから、5時ギリギリのイメージ。


以上は、前置詞の働き(後ろに名詞)であった。

名詞の前に置いて各種「そば」のイメージを膨らましてきた。
そんなイメージ単語(印)である。

この印(しるし)、動詞にくっついて、動詞に「そば」のイメージをくっつけても不自然ではない。なにしろ、前置詞には文の要素(SVOC)にならないイメージのある「しるし」にすぎないのだから。そしてこの場合の、by は副詞と説明される。

He revealed the secret to her when nobody was by.
そばに誰もいない時に彼は彼女に秘密を打ち明けた。

他にも
in years gone by (そばを過ぎ去った)昔は、
as time goes by (時がそばを通り過ぎるにしたがって)時が経つにしたがって

「そば」をあらわす単語(しるし)に過ぎないのだから、
名詞にくっついても悪くはない。
この場合「形容詞」として説明される。
a by road(passage) わき道
a by effect そばの(=中心的でない)影響=2次的(副次的)な影響

「そば」をあらわす単語(しるし)に過ぎないのだから、
名詞や動詞にくっつけられる。
bypass わき道の
by-product 副次的な
bygone 過去の





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