8世紀から9世紀末(バイキングの時代)


8世紀前半の伝説的人物として、ベオウルフ(Beowulf)がいます。叙事詩の主人公として怪物グレンデル(Grendel)を退治します。

8世紀末(奈良時代が終わろうとする頃)あたりからバイキングが侵略を開始します。バイキングとはもともと北ゲルマン民族全体を指した言葉です。
今は福祉の国家として有名なデンマークはバイキングが建てた国です。当時はスエーデン南部とデンマークを領土としていました。
(デーン人のバイキングやノルマン人のバイキングというように詳しくすればややこしいですが、バイキングとはそれら北方ゲルマン民族の総称です。Viking の vi は(bay 入江)を表し、ing は部族、氏族を指す言葉です。尚、vi はアングロサクソン人の言葉 wic(camp 野営)を表す言葉との説明もされたりしています。)

バイキングの言語は北ゲルマン語に属し古英語とは近い言語です。
英語はこの北欧語の影響を受けます。
calldiegetgivetake、基本動詞がまたできました。
侵略者から、「得る」「与える」「取る」などの言葉が入りました。
これらが英語の「大和ことば」になっていくのです。
代名詞のthey、their、same、なども入りました。

Give と Take だけで、英語は通じるという本もありますので、バイキングの影響も小さくはありません。

756年ピピンの寄進があり、教会領がはじまります。土地を所有し、領主になります。領民から税金を取ることが可能になります。教会の世俗化です。

800年ごろからの200年間ノルマン人がヨーロッパ諸地域に侵入します。
800年にフランク王国のカール(=シャルル=チャールズ=シャルルマーニュ=小ピピンの息子)1世がローマで戴冠(即位は768年)を行ないます。そして、「学問をせーよ!」って言います(カロリングルネッサンス=第一次ルネサンスとも呼ばれます)。また、この時代に小文字が完成します。これにより羊皮紙にたくさんの文字記入が可能になります。この小文字がヨーロッパ諸国に広がります。

(一方日本では794年に平安京遷都。
805年最澄が天台宗を開きます。
806年空海が真言宗を開きます。)

しかし、9世紀末には、アルフレッド大王がデーン人を撃退します。
9世紀末(アルフレッド大王)から、10世紀(ベネディクト派の司教たちによって)には、後半に書物が作られるようになりました。
871−99年のアルフレッド大王の時代、教会の復興、僧院の建設、学問の振興に努められました。

この頃の文法で、自分が気になるところを整理しました。

●名詞の格変化が今より複雑です。
(但し、古英語後期からは単純化されます。)
●主格は、主語になり、補語になります。
●対格は、直接目的語になります。他動詞の直接目的語です。副詞にもなるようです。
●与格は、間接目的語。
●属格は、所有や部分関係を表したようです。副詞にもなります。今残っているのは、副詞になった always が、そうです。最後の s が格変化の残骸です。他にもありますが、項をあらためて整理します。
●対格や与格は、副詞的にも用いられました。時間や距離、態様などを表します。
●当時は、今使われている前置詞の役割を格語尾が果たしましたが、その後格語尾がなくなり、前置詞をつかって同じ内容を表すようになります。そして、この前置詞の発達は中英語期以降本格的になります。

また、この頃の語順は比較的自由だったようです。
基本は、SVOですが、この目的語が、代名詞だったりするとSOVになったり、文頭に副詞句が来たりすると副詞句+VSOになったり、and の後はSOVになったりしたようです。
「物主構文」って言葉があります。
「この花の香りって落ち着きますね。」を英語にするとき、
「この花の香りが私を落ち着かせる。」となります。
キチンとSVOの語順になってます。

日常使う日本語を、SVOの語順に直すのも英語の感覚をつかむ勉強になるわけです。

また、to 不定詞の to はこの頃前置詞と考えられていました。今は単に不定詞の印だとされています。





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