13世紀から16世紀(中英語後期から絶対王政とともに近代英語)


1300年から1500年ぐらいまでが中英語期の後期になります。

(14世紀後半には中国の元は滅び明が建国されてます。日本は14世紀前半から室町時代。朝鮮は14世紀後半から李氏朝鮮が建国されてます。
1339年から1453年までイギリスはフランスと100年戦争に入ります。原因は領土問題とフランスの王位継承権を争うのが原因です。そして、1431年には、ジャンヌ・ダルクが死刑にされました。
また、1348年頃から、ペストの大流行です。ヨーロッパ全土に広がり、多数の聖職者が死亡しました。その後継者養成のため、grammar school が英国各地に設けられました。同時に労働者階級の日常語である英語の重要性が増してきます。
1356年、州法廷で英語が使用されるところも出てきます。
1362年、議会開会演説がはじめて英語で行なわれます。
また、訴答法により法廷用語も英語となります。
1382年、ワットタイラーらの農民一揆により、彼らの言語の英語の重要性がさらに増します。
1383年、最古の英語の遺言状が書かれます。
1385年、英語による教育がすべての grammar school で定着します。
1423年、国会の議事録が英語で記されます。
1425年、ロンドン方言が標準的な書き言葉になり、公文書に用いられます。
1450年、諸都市の記録が、英語で行われるようになります。
1489年、すべての法令が英語で記録されます。
(1300年まではラテン語、それ以後はフランス語でした)

14世紀が終わろうとする頃、イタリアでルネッサンスが始まります。16世紀までに全欧州に展開した学問上・芸術上の革新運動です。ギリシア・ローマの古典文化を復興し、教会中心の中世的世界観を離れ、現世の肯定、人間性の解放、個性の尊重を主張しました。当時の教会による魔女狩りに市民も嫌気をさしていたんでしょう。ただ、ギリシャ・ローマの文明はイスラム教徒によってヨーロッパに輸入されたことは知っておきたいと思います。)


この頃から、文法的に格より語順が重要になってきます。
If you like . は、「もしよかったら」と訳されています。この like は目的語をとる他動詞です。何故、目的語がないのか。今の語順に従えば、If it like you . です。you が目的語です。語順に倒置がなされ、目的語を前に持ってきている形のまま残っています。
There 構文もこの頃から使われています。じゃあ、それまではどう表現していたのか。
答え、there の代わりに It が使われていました。
例。It are only girls. 若者だけしかいない。
(16世紀前には girl は「若者」という意味で、少女という意味で使われたのはそれ以後だそうです。)
受動態不定詞に関しては、to be p.p ではなく、to do で表されていました。
その名残として残っているのは、
He is to blame.(彼は責められるべきだ。)



16世紀。イギリスは絶対王政の時代に入ります。この頃から近代英語の時代だといわれています。
イギリスでは、ヘンリー8世が、カトリックで禁止されていた離婚に踏み切ります。
カトリックと決別しイギリス国教会の始まりです。宗教改革の始まりとなります。後に女王となるエリザベス1世は、彼の再婚相手との娘です。カトリック風にいえば後の結婚は認められず、私生児となるためか、第一学習者の資料集によれば、ヘンリー8世の再婚相手の名前がなく私生児か認知の扱いになってます。このエリザベス1世の物語は、DVDにあります。彼女は生涯独身でした。
さて英語は、ラテン語を英語化したり、新英語などが出来てきます。また、ルネッサンスの影響も少し遅れて(150年ほど遅れる)イギリスに入ります。
この頃にもギリシャ語起源の英単語がでてきます。
cameraclimaxenergyideatheory、など。また、同時にこの頃にはポルトガル語イタリア語スペイン語などからも英単語ができたようです。
message、はポルトガル語から、concertmanagetrafficmodel、はイタリア語から、paradeguitarcigar、はスペイン語からきました。発音と綴りに開きがあり、英語の勉強はつらいのですが、起源はここらあたりにあるようです。
中英語までは発音どうりの綴りがされていたといわれています。シェークスピアもこの頃の人です。語順が意識され、SVOの語順が固定的になります。It is me. 悩ましいのは、me がなぜ目的格なのかということでしたが、SVOがそのころの基本語順だとわかり、無理に納得しました。しかし、当時はラテン語をお手本として文法を形成しようとする勢力があり、It is I. とすべきとの主張もされたようですが、受け入れられなかったと聞いています。

Me and 〜を主語にする表現
Me and my mother went to the school.
私とお母さんが学校に行きました。
イギリス人が話すことのある間違った英語。
Me は、I でなければならない。
16世紀のシェークスピアの時代には頻繁に使用されていた用法。
しかし今は、非標準語法として残っている。

助動詞の do もこの頃使われていたようです。do があれば、疑問文もSVOの形を維持できるというのでした。

受動態に関しては、現在 be + p.p + by 〜が使われています。
しかし、1600年頃までは、by のかわりに of が使われていました。
その名残は、
be afraid of
be fond of
be tired of に残っています。







B動詞の後に目的格代名詞

It is me. それは私だ。なんで、is の後に目的格がくるのでしょう?
これは、調べた結果理解できました。
古い英語は、It am I. だったようです。このIは主語です。やっぱり、元々は、Iであった。
その後、主語はIt だと観念されるようになったようです。そうすれば、述語が is となります。語順的にもすっきりします。(SVOがどうしても基本語順なんです)
述語のあとに、Iはおかしいのでは?と、普通は目的格だろうと。次に me となります。
It is me. しかし、またその後文法家が異議を唱えます。is の後に目的格はおかしいのでは?と。It is I. としなければならない。
しかし、この意見は庶民に取り入れられなかったということです。
そして、今の It is me.
まあ、いいか。こんなことって日本語にもありますよね。
「入水=じゅすいと読む。意味は川や海などに身を投げて自殺すること。」なのだが、今は「にゅうすい」と読んだり、「入水自殺」と入水に自殺を更に重ねたりするものね。
一所懸命は、どうなんだろう。一生懸命と書けば、間違いなのだろうか?一生懸命でも違和感なく読み飛ばしているのですが。
「お茶」という名詞に「する」をつけて、一緒にお茶を飲むことなどに使うのも、文法は間違いとするのべきなのかな?
まあ、流れが解ったところでよしとしましょう。




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