英語の敬語表現と丁寧表現


敬語はないが、丁寧な表現や控えめな表現が英語にはあります。

敬語といえば、儒教に影響をうけた韓国の絶対敬語がありますが、神の下に平等なキリスト教の影響を受けた英語に敬語のようなものは無いのは理解出来ます。

(ただし、古い英語には you を表すのに thou や ye があり、目上の人や目下の人には使い分けていた時期もあります。
thou は2人称単数主格、thee は単数目的格、
ye は2人称複数主格、you は2人称複数目的格でしたが、
後期中期英語の時代から複数の ye/you を尊敬語法として単数で
用いられはじめ、単数の thou/thee を口語で使わなくなります。
16−17世紀には格の混同がおこり、you を主格に用い、ye を目的格に用いられるようになります。)


しかし、スムースなコミュニケーションのために、丁寧な表現や相手を思い遣った表現はあるようです。敬語といえるかどうかは不明ですが、敬語的表現とは言えると思います。

例えば、
NO は、はっきりいわない。相手の発言に対し、いきなり発言内容を無視するような言葉の使い方は、日本におけると同じく失礼な場合があるようです。
日本と同じような受け方が英語にもあります。丁寧な表現といえますし、目上の人に対しての敬語的表現ともいえます。

ヘッジ(hedge)と呼ばれる前置き構文です。
I can see your point ,but 〜 「あなたのいうこともわかるが、〜」
I can see what you are saying , but 〜も同じ。
That could be true, but 〜「そうかもしれないけれど、〜」
You may be right ,however ~「あなたの言っている事が正しいかもしれないが、〜」
That's possible ,but 〜「その可能性はあるかもしれないが、〜」

また、付加疑問文もあります。
The football fan of England is terrible,isn't it?
イギリスのサッカーファンはひどいですね。

間接的であるため柔らかいです。前置き構文や付加疑問文は女性英語の研究成果といわれています。男性的な言い方ではありません。
このような言葉をいれれば、言いたい事を主張するだけより大人の会話に近づいた気がします。これは丁寧な表現といえそうです。

仮定法過去も、丁寧表現のためには有用な文法です。目上の人には敬語的ともいえます。

仮定法過去は、現実と違うことを表現する文法です。

「私が鳥だったら」と、私が鳥でないことを前提に話されます。そこで、仮定法過去を使って「依頼」をすると、もともと無理なことだとわかっていますが、御願い出来ますかというニュアンスで、相手の心の不安を減らすようです。

英語らしくない回りくどい表現のような気がしますが、これがいいようです。

他にも、受動態というのありました。能動態でことは足りるのに何故受動態が必要かとも思われますが、受動態にすることにより、丁寧表現になるようです。理由は下に。

You gave me a wrong information .「あなたは、私に誤った情報をくれた。」

主語の位置にある人の顔はつぶれてしまいます

そこで、I was given a wrong information .とし、最後の by you を省略すれば、相手の体面は保たれます。敬語的とはいえないかもしれません。

しかし相手の体面を保つような表現を探すのは、日本も英語の国も同じようです。

また、進行形一時的な意味合いをもつことから、丁寧な表現になる場合もあります。

I hope you'll join us.

あなたの参加を希望している。


I'm hoping you'll join us.
あなたの参加を今一時的に希望しています。

現在時制は、今を中心に少し前、今、少し未来を含んだ幅のある時制です。
下の文は、今だけの希望になっています。

I'll see you tomorrow.
「明日お目にかかります。」(現在の意志を表し、相手に気持ちを伝えます。)
より、
I'll be seeing you tomorrow.
「あすお目にかかることになるでしょう。」(私の意思とは無関係に会う事になるでしょう、となり相手に心理的負担を与えない表現になってます。)

他には、
I'll wait for you.
より、
I'll be waiting for you.が丁寧です。


打ち消し表現でも丁寧な言い方があります。
「私は彼を好きじゃありません。」
I don't like him.
I dislike him.
I hate him.
最後の hate は、嫌悪感を直接表します。だから、3つのなかでは1番直接的です。
dislike も「好きじゃない」と直接的(好き、を打ち消す)です。
don't like は、文を打ち消しており間接的な感じがします。

「あなたの奥さんは幸せではありません。」
Your wife is not happy.(文全体を打ち消し、間接的)
Your wife is unhappy.(幸せであることそのものを打ち消し直接的)

丁寧さ加減をみてみます。
Close the door.より
Please close the door.より
Will you close the door?より
Will you please close the door?より
Won't you close the door?
と丁寧になっていきます。

Will you 〜?は、Are you willing to close …?に近く、
肯定的な答を期待した上で、聞き手の決定にゆだねているのに対し、
Won't you 〜?は、聞き手に否定的な返答の可能性を暗示し、心理的に聞き手は断りやすくなります。
しかし、
Won't you please close the door?は、
度を越えた丁寧な表現とされ、男性は使いません。











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